久保健司のボクシング物語


      ボクサーの孤独

   ボクシング競技を行うボクサーは孤独である。
  「会長やセコンドやトレーナーと一緒に戦うんだ 。」とは言うが、
  最終的にはやはり自分との戦いである。それに他人に依存し
  ない方が負けた時、恨みや後悔を他人のせいにしなくてすむ。    


練習前にも、手を痛めないように必ずバンテージ(包帯)を巻く。
もう、この瞬間から気分の集中が始まっている。
鏡に向かってひたすら縄跳びを跳ぶ。
持久力を付ける、リズム感を養うそして、神経の 集中力も養われる。
敵を想定してイメージの中で戦う練習方法、シャドウボクシング。
パンチ力、バランス、タイミング、距離感、フットワーク、パワー全てをこのサンドバックの トレーニングで行える。
リズム感、動作視力などを向上させることが出来るシングルパンチングボール。

試合前にレフェリーに呼ばれてルールの注意。
しかし選手にとっては今更そんなことは耳に入っ ていない。
心理的にはすでに試合が始まっている。
ボクサーにとっては一番緊張する瞬間でもある。
3分戦ったあとに1分のインターバル。
この瞬間に出来る限りの疲労を取り去らねばなら ない。
         
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